イロノココロ。

カラー(色)が人の行動や心理に与える力と、それをデザインに活用するための方法についてご紹介しています。

【白】ジョブスが嫌った白

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Apple社のスティーブ・ジョブスは自社の製品に「白」を使うことを極端に嫌い、嫌うというよりも拒絶していたと言われています。その昔LisaやApple IIを設計したときも、ベージュにこだわり、それまでの金属的なコンピューターのイメージを一新して大成功を収めました。実はiPhoneでも白色を出すことすらかなり嫌がっていたそうです。今もしも存命だったら根強い人気の白いiPhoneは存在していなかったのかもしれないですね。

こういうと不思議な感じがあるかもしれませんが、白は大変主張の強い色です。光りを全て反射して成り立つ色なので、見る人に対してまっすぐ前に進んでいくという力があります。進出色の代表的な色です。花嫁の存在感がひときわ強く感じられるのも、全身を白で包んでいるからにほかなりません。

先日デザインをしたばかりのTシャツで、こんなことが起こりました。

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【赤】一番先に目に入る力強い色

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人間は日々何千万色もの色彩に囲まれて生きていますが、中でも「赤」系統の色にはいち早く反応する生理を持っています。

また、赤(アカ)は明るい(アカルイ)、明け(アケ)が語源だとも言われています。

「夜明け」によって一日が始まる時。まだ白い残月がほのかに光り、星がその輝きを少しだけ保ちつつある中、わずかな陽の光が揺れるように少しずつ、少しずつ地平線から出現し、その光によって辺りが輝きを増していく瞬間。すなわち人の眼に光が与えられ、目の前の世界が広がっていく赤い時。それは古代の人々にとって自然の力を強く感じる時だったのかもしれません。

色の中で最も長い波長をもつ「赤」は、交感神経に強い刺激を与え、体温や血圧、脈拍を上げていく作用があると言われています。やる気にスイッチを入れる色ですね。

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イメージを配色に展開するコツ

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 デザインする時に大事な要素としてフォント、レイアウト、写真などいろいろなことが検討項目になりますが、配色も大きなポイントです。

今日は自分の「想い」や「イメージ」を配色に展開するコツで私が良く使っている方法を「旗」の配色を例にご紹介します。

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配色と部活の伝統

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10年以上に渡り地元の医大漕艇部のマネージャー様よりTシャツ制作をご依頼いただいています。

最初はたしか2010年だったと記憶していますが、その時の担当者の方が上記のデザインを手描きで持参されました。

清書をして配色プランを提出。ご希望のイメージのTシャツが出来上がったと大変喜んでいただいたのが嬉しかった思い出です。

そしてその後も毎年マネージャーの新担当者の方から同じデザインで色を変えたご注文が寄せられています。私達の方でも以前の記録を全て保管しているので、重ならないように注意しながら、毎年新鮮で楽しい配色のTシャツが完成します。

デザインは踏襲しながらも色でその時のマネージャーさん達の個性を表現する。とても素敵な伝統の守り方だなぁと思っています。

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色が光で変わる

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15年以上前にホイール屋さんの壁面看板を取り付けた翌日のことです。お客様から「頼んだ色と違う色の看板がついている」と電話がありました。

何度も打ち合わせを繰り返し行い、材料も正しく選んで、実際に看板を作ったのも自分だし、「一体全体何が起こったのだろう?」。上の画像はお客様が指定した色です。

その日は爽やかな晴天。鮮やかな青空の中を、暗雲たれこめたような気持ちで現場に向かいました。

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テーブルクロスで差をつける

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ソラマド浜松様テーブルクロス

雨天の土曜日、浜松志都呂イオンの「住まいるストリート」というイベントに行ってきました。

13の住宅メーカーとフィナンシャルプランナーがそれぞれブースを構え、家族連れのお客様への資料配布やアピールの場として活用していらっしゃいました。

写真は先日制作して納品したばかりのテーブルクロスで装飾した、「ソラマド浜松」様のブースです。

「青空と暮らす家」というコンセプトの子育て世代に向けた住宅を造る企業ですが、そのコンセプトを表現しながらもくどさを排除し、すっきり感を意識してデザインさせていただきました。


ブースの場所が良かったこともあり、持参した資料があっという間になくなってしまったほどの大盛況だったそうです。

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