殺人色 エンペラーグリーン
出典:https://thewitcontinuum.wordpress.com/tag/napoleon-bonaparte/
緑。グリーン。
平和・自然・安心・みずみずしさ・若々しさなどのイメージを醸し出す色。緑。
新生児のことを「みどりご」と表現したり、黒く艶のある若々しい髪色のこと「緑の黒髪」と言ったりします。運転免許の初心者マークにも緑が用いられていました。
日本の古代では「緑」という言葉は「新芽」「若枝」と同義語だったという説もあります。
ビリヤードやブリッジゲームのテーブルが緑色なのは、長時間見つめていても疲れないことが理由と言われています。同時に集中を途切れさせない色でもある緑は文具や黒板の色(実際には緑板ですね)にも使われています。
しかし調べていくと西洋では「毒薬」「嫉妬」「死者」「黴(カビ)」などの不吉なイメージにも繋がる強い色であることも多々見受けられたのです。
燃え盛るグリーンの瞳が「ジェラシー」の色であることは随分昔から知っていましたが、毒薬でもあるとは。
そしてそれはあのフランスの革命家でもあり皇帝でもあったナポレオンの死因から来ているかもしれないと分かってきたのです。
彼がその生涯を閉じたのは流刑地のイギリス領セントヘレナ島ですが、死後だいぶ経てから遺髪の検査により大量のヒ素が検出されました。その量は正常時の10倍でもあったとか。
セントヘレナで彼が晩年を過ごした部屋はすべてこのエンペラーグリーンで統一されていたそうですが、その緑色の成分が亜砒酸第二銅という砒素を含む化合物でした。
その毒性が明らかになるまで、かなりの多数の人の命を奪ったとも言われる、いわくつきの悲しい緑色がエンペラーグリーンなのでした。
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